旅行を検討する際、レンタカーで周遊するか、電車などを活用するかで悩むところですが、九州・熊本なら電車で行ける観光地はたくさんありますので、のんびりと電車で移動する女子旅を筆者は推したいなと思いました。
そこで今回は、阿蘇くまもと空港で降り立ちJR熊本駅へ、もしくは九州の各県から移動してJR熊本駅に降り立ったみなさんが電車で行ける熊本の観光地を10カ所セレクトしてご紹介していきます。
まずは、女子旅に最適なオシャレ、かわいい、インスタ映えも期待できる熊本を走る観光列車から見ていきましょう!
熊本を走る女子旅を楽しくしてくれる観光列車3つ
熊本県内を走る観光列車は、次の3つです。順番にご紹介していきます。
- A列車で行こう(JR九州)
- あそぼーい!(JR九州)
- 南阿蘇鉄道トロッコ列車
A列車で行こう(JR九州)
九州では、JR九州のD&S(デザイン&ストーリー)列車が、各地を走っています。もちろん『A列車で行こう』もそのひとつです。
熊本駅~三角駅を走る特急観光列車で、JR九州ではおなじみの水戸岡鋭治デザインです。ステンドグラスや木をふんだんに使った豪華な内装は、忙しい毎日を忘れさせてくれるはずです。
熊本駅から三角駅まで1時間ほど。ここで終点ではなく、舞台を海に移すことも可能!
同じく水戸岡鋭治が監修したクルーザー(天草宝島ライン)で、三角港~松島港を移動しつつ、天草五橋・雲仙普賢岳などの絶景を楽しむことができます!
松島港発着でイルカウォッチングといったアクティビティも可能。
なお、運行日は土日祝日中心ですので、きっぷの予約購入は計画的に。詳細は公式サイトで必ずご確認ください!
あそぼーい!(JR九州)
熊本駅~阿蘇駅~別府駅(大分県)を走るD&S列車で、こちらも土日祝日中心の運行となっています。
車内販売事前予約限定の『くろちゃん弁当』のほか、立野駅~赤水駅までスイッチバックで勾配を駆けあがっていったり、阿蘇外輪山や涅槃像にも見えるといわれている阿蘇五岳を眺めたりできる楽しみの多い観光列車です。
あそぼーい!については昔、筆者が青春18きっぷで長崎から博多に帰る途中、佐賀県内の某駅で実質最終の普通列車に乗り換え損ねてしまい、駅周辺にビジネスホテルもなく「野宿確定か!」と途方に暮れていたときに隣のホームになぜかあそぼーい!が停車していて「なかなかお目にかかれないあそぼーいが見れたからまあいいか!」となったことがありますw
そのあとダメ元で、ホームにある時刻表掲示板に目をやると、奇跡的に博多駅へ向かう特急が10分後に停まることがわかり、きっぷを買って飛び乗り、事なきを得たのがいい思い出です!
南阿蘇鉄道トロッコ列車
南阿蘇鉄道の立野駅~高森駅間を走っています。まずは南阿蘇鉄道のホームもあるJR立野駅を目指しましょう!
春から秋にかけて土日祝日中心の運行ですが、春休み、ゴールデンウイーク、夏休みの期間は毎日、出発しているようです。高森駅までの55分間、阿蘇の山々に囲まれる電車旅をぜひ!
後ほどご紹介する『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』も、南阿蘇鉄道の駅です。
次章ではいよいよ、電車で行ける熊本の観光地をご紹介していきます。まずは徒歩0分で行ける場所をまとめました。
【熊本】電車で行ける、駅から徒歩0分の観光地5選
電車を降りて徒歩0分ということは、駅=観光地ということになりますがw
この章では、徒歩0分で観光ができてしまうと筆者が思っている場所を5カ所、ご紹介していきます。
熊本駅 アミュプラザくまもと ぼうけんの杜
熊本駅直結の商業施設『アミュプラザくまもと』に入ってスグのところにある、水と緑のふしぎな演出が体感できるという立体庭園『ぼうけんの杜』は一見の価値があります。
屋内でありながら高さ10mの滝が本当に流れているさまは圧巻!
熊本駅から各地に向かう前にぜひ、ちょっとした冒険に出かけてみませんか?
上熊本駅(かみくまもとえき)ウッドデザイン賞を獲得した駅舎
筆者が好きな九州の駅舎10選に間違いなく入るのが、上熊本駅です。2015年に高架化リニューアルされた駅ですが、写真のようにとにかく木を用いたデザインがカッコイイんです!外観も然り!!
はじめて降り立った日「木だけでも近代的なデザインが可能なんだ!」と感動しました。
熊本駅の隣駅で、熊本城の最寄り駅となっていますので、熊本城に行かれる方はぜひ降車して、外観も見られてみてください。
ちなみに駅舎は、ウッドデザイン賞を受賞しています。
南阿蘇水の生まれる里白水高原駅のログハウス風待合室
南阿蘇鉄道の駅です。正十二角形のログハウス的な外観は、実際に見に行く価値があるかも。日本一長い名前の駅としても有名でしたが『等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅』が誕生し、今はもう日本一長い駅名ではなくなっています…
次の電車が来たら南阿蘇白川水源駅、白川水源へと向かいましょう!
八代駅前の新くまモン像
リアルなくまモンは、熊本市街地のくまモンスクエアに行けば会えますが、八代駅前には、晩白柚を抱えたくまモン像がありますw
後ほど、ご紹介する日奈久温泉街にも、くまモン像が設置されているそうです。
人吉駅前のからくり時計
2020年の豪雨災害で八代駅からも吉松駅からも不通となっている人吉駅ですが、駅前にある人吉城を模したからくり時計が有名です。近辺には『人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868』『人吉機関庫』などがあります。
不通区間の復旧を願い、人吉駅もご紹介しました。1日も早く電車で行ける熊本の観光地に戻りますように…
次章以降は、駅から少し歩きますが、電車で行ける、徒歩で行ける、熊本の観光地をご紹介していきます。
【熊本】電車で行ける、駅から徒歩数分の観光地5選
白川水源
トップバッターは、南阿蘇鉄道の南阿蘇白川水源駅から徒歩15分ほどで行ける白川水源です。
湧き水は、その場で飲むことも持ち帰ることも大丈夫なのだそう。「名水百選」にも選ばれています。
三角港緑地公園
三角港緑地公園は、JR三角駅から徒歩5分で行ける公園です。広大な芝生の先には海が広がっていて戸馳島や維和島も見渡せます。春先や秋口の晴れた日には寝転がったり、読書をしたりしてのんびりできそうです。
JR三角駅は、JR熊本駅から冒頭でご紹介した『A列車で行こう』でも行けますし、運行していない日は在来線の普通列車でも行け、ともに1時間ほどで着く旅ですので、のんびりとしたい、風に吹かれたい、何も考えたくないときなどの日帰り旅行におすすめです。
阿蘇神社
JR熊本駅から豊肥本線に揺られ、JR宮地駅で降りて徒歩15分ほどで行けるのが、肥後一之宮である阿蘇神社です。
紀元前に創設されたという社記が残っており、2000年以上、九州の地に鎮座している由緒ある神社です。なお全国にはおよそ500社もある阿蘇神社の総本社となっています。縁結びや不老長寿などのご利益が期待できるそう。
楼門は、国指定重要文化財に指定されています。熊本地震から7年以上かけて復旧工事を行い、2023年12月に修復が完了しました。
宮地駅前には、あか牛が堪能できるレストランや、付近に『阿蘇天然アイス』の実店舗もありますのでグルメ、周辺の散策も楽しみましょう!
日奈久温泉(ひなぐおんせん)
旅行といえばやはり温泉ということで、電車で行ける温泉もご紹介しておきます。
JR熊本駅からJR八代駅まで電車で行き、肥薩おれんじ鉄道に乗り換え、日奈久温泉駅で降りると、温泉街が広がっています!
乗り換え方については、次のYouTube動画を参考にされてください。
徒歩約10分のところには、日奈久温泉センターがあり、1階が『本湯』、2階にサウナや露天風呂のある大浴場『ばんぺい湯』があります。
八代は大きな柑橘類でもある晩白柚(ばんぺいゆ)の産地でもありますので、ネーミングは晩白柚とかけているのでしょうw
荒尾干潟
JR南荒尾駅(JR荒尾駅ではないので、ご注意ください)から徒歩7分の場所に荒尾干潟があり、有明海も一望できます。
おすすめは夕刻の訪問と撮影で、晴れた日なら写真のような光の道も出現するようです。
まとめ 電車で行ける熊本の観光地に行こう!
毎日のように車を運転している方、仕事に追われ忙しい毎日を過ごしている方など、友達を誘って何もすることなくただ座っているだけで観光地へといざなってくれる電車で、のんびりと観光・移動してみませんか?
熊本には、まだまだ魅力的な観光地がたくさんありますので、ぜひリサーチして気になった場所へ電車で行けるかどうかを、確認してみてくださいね!