「社員旅行に行きたくない」と感じている人は少なくありません。
その理由は、プライベートを優先したい、新入社員で気を使うのが大変、時代遅れと感じるなどさまざまです。
しかし、社員旅行を断りたいと思っても、「どう言えばいいのか」「断ったことで問題が起きないか」が心配になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、社員旅行を断る方法とその際の例文、行かないことでの影響や対策について詳しく解説します。
自分に合った断り方を見つけて、余計なトラブルを避けられるようにしましょう。
社員旅行を断りたいときの失礼にならない伝え方
社員旅行を断るときは、理由よりも伝え方やタイミングが重要です。
中でも、特に抑えておきたいポイントは以下の通り。
理由を長々と説明すると、言い訳くさい感じがして不自然に思われることもあります。
「家族の事情」や「体調不良」など、具体的すぎず信じやすい理由が無難です。
社員旅行を断る際は、最初に「お誘いいただいてありがとうございます」といった一言があると印象が悪くなりません。
また、ギリギリで伝えるよりも早めに断る方が誠実です。
社員旅行の断り方の例文
ここでは、実際に社員旅行を断るときに使える例文を紹介します。
理由ごとの例文と伝えるときの注意点を載せているので、参考にしてくださいね。
親戚の法事を理由にする場合
親戚の法事を理由にするなら、以下のような例文が使えます。
「社員旅行のお誘いありがとうございます。大変恐縮ですが、その日は親戚の法事があり参加が難しい状況です。楽しんでいらしてください。」
ただ、法事を理由にすると会話の中で「誰の法事?」「どこでやるの?」といったことを聞かれるリスクもあります。
リスクを回避したい場合は「親戚の集まり」といった曖昧な表現を使う、軽いストーリーを決めておくなどの対策をしておくと安心です。
また、何度も法事を理由にすると不自然さが増すため、あまり頻繁に使わないようにしましょう。
家庭の事情を理由にする場合
家庭の事情を理由に社員旅行を断るなら、以下のような例文が使えます。
「社員旅行のお話、ありがとうございます。ですが、子供の行事と重なっており、今回は見送らせていただければと思います。」
感謝を伝えつつ、家庭の事情で行けないことを簡潔に伝えましょう。
体調不良を理由にする場合
体調不良を理由に社員旅行を断るなら、以下のような例文が使えます。
「お誘いありがとうございます。実は最近体調を崩しており、回復に専念したいと考えています。また機会があればぜひ参加させてください。」
ただし、体調不良と言いつつ元気に飲み回ったりすると嘘かもと訝しがられる可能性があるので、当分は身の振り方に注意が必要です。
社員旅行に行かないとどうなる?クビになるのか、メリットとデメリットを徹底解説
社員旅行に行きたくないと思う理由は人それぞれで、絶対的な正解はありません。
ここでは、社員旅行に行った場合のメリットと行かなかった場合のデメリットを解説するので、断るかどうかの判断材料にしてください。
社員旅行に行かないとクビ?断るデメリット
社員旅行に行かないときのデメリットとして考えられるのは、主に以下4つです。
社員旅行では、普段の業務では得られない情報や人間関係を築けることがあります。
参加しなかった場合、それらの情報を得る機会や人間関係を築くチャンスを逃す可能性が高いです。
また、社員旅行が強制参加の場合は、行かないことで最悪クビになる危険もゼロではありません。私的な目的で行われている場合は問題ありませんが、就業規則に記載があったり、業務として交流を深める目的がある場合は、注意が必要です。
通常、1回欠席した程度でクビになることは少ないですが、何度も繰り返すと「協調性がない」と判断され、解雇の正当な理由になる場合があります。単に社員旅行に参加しなかったという理由だけでは、解雇は難しいと考えられますが、不安な場合は事前に人事や労働組合などに相談しましょう。
表面上は自由参加でも、実質的には「強制参加」の空気がある場合、行かない選択をしたことでストレスを感じることもあるため、メリットとデメリットをよく理解した上での決断が重要です。
社員旅行に行かないメリット
対して、社員旅行に行かないことで得られるメリットもあります。
社員旅行を断ると、そのぶん家族や友人との時間などプライベートを優先できます。
特に、社交的な場が苦手な人には精神的な負担を回避できるだけでも大きなメリットと言えるでしょう。
また、交通費や宿泊費の自己負担がある場合は社員旅行に参加しないことで節約が可能です。
社員旅行に行かないときの注意点
社員旅行に行かないときは、いくつか注意すべきことがあります。
職場の人間関係をいい状態に保つためにも、上記3点についてはしっかり気を配りましょう。
断り方に配慮する
社員旅行を断る理由を説明するときは、誠実さを心がけましょう。
理由を細かく説明する必要はありませんが、「行きたくない」と率直に言うのは相手を不快にさせる可能性があるためNGです。
断るときに、ひとこと感謝の気持ちを伝えると角が立ちにくくなります。
代替案を提示する
本当は参加したくても、家庭の事情などで断らざるを得ないケースもあると思います。
社員旅行を断って悪い印象を持たれるのが気になる場合は、「次回は参加したい」という意思を伝えたり、「別の形で貢献したい」と提案するのもおすすめです。
キャリアや職場の人間関係への影響
社員旅行への参加が暗黙の了解とされている職場や、上司が旅行を重要視している場合、行かない選択がキャリアに影響する可能性もあります。
また小規模経営や家族経営の企業も、社員旅行は家族のような関係を築くために重要な場として扱われることがあり、参加しないと孤立感を感じる可能性も高いです。
職場の文化や上司の考え方に違和感を感じる場合は、転職を視野に入れてみるのも解決策のひとつ。
価値観の合う職場で働くことが、長期的に見てキャリアを成功させやすいです。
まとめ
社員旅行が「任意参加」の場合は断っても問題はありません。
ですが、社風や上司の考え方によっては社員旅行への参加を断ることで評価に影響が出る可能性もあるため、メリットとデメリットを理解した上で判断することが大切になります。
社員旅行を断るときは理由を簡潔に伝えつつ、感謝の気持ちを忘れないことが重要です。