飛行機の中で隣や近くの座席からいびきが聞こえてきて、眠れない、集中できないという経験をしたことはありませんか?
狭い空間での移動中、近くから大きないびきが聞こえてくると本当に参ってしまいますよね。
とはいえ「いびきにクレームを入れても良いの?」「クレーム後はどう対応してもらえるの?」と疑問に思い、我慢すべきか伝えるべきかで悩む人も多いでしょう。
結論として、いびきに対するクレームを入れることは可能ですが、乗務員が乗客を起こして注意するようなことは滅多に起こりません。
ここでは、いびきのクレームを入れた後に起こる対応や、自分でできる対策、クレームが通りやすいタイミングなどを解説します。
飛行機でいびきがうるさい場合にクレームは入れて良いのか?
飛行機内でいびきが問題になる場合、基本的に乗客が不快に感じる場合はクレームを入れることが可能です。
ただし、いびきに対する航空会社の対応はケースバイケースであり、すべてのクレームが受け入れられるわけではない点に注意しましょう。
いびきにクレームを入れる際のポイント
いびきに対するクレームは直接本人に言うのではなく、客室乗務員に伝えるのが無難です。
また、苦情を言うときは以下のようなポイントを押さえておくと問題点を聞き入れてもらいやすくなります。
怒りに任せてまくしたてるようにクレームを言ってしまうと、自分までも迷惑客になってしまいます。
客室乗務員と話すときは「隣の席の方のいびきが大きく、眠れません」など、具体的な状況を冷静かつ簡潔に伝えるのがポイントです。
また、解決策として「他の座席が空いていれば移動したいのですが」などと依頼する形で伝えるとスムーズな対応が見込めます。
空席がない等で移動ができない場合も、耳栓を貸してもらうなどの解決策を話し合うといいでしょう。
飛行機でいびきのクレームを入れても補償はない
原則として、いびきに対する補償を受けることはできません。
理由としては、航空会社が補償を義務付けられているのは以下3点についてのみで、それ以外はそれぞれの裁量に任されているからです。
また、いびきは「本人の意志で制御できる問題ではない」ことも対応が難しい理由のひとつとされています。
飛行機でいびきにクレームを入れた後に期待できる対応
飛行機でいびきにクレームを入れると、航空会社や客室乗務員は、以下のような対応を行う場合があります。
座席変更の提案
機内に空席がある場合、別の座席へ移動を提案されることがあります。
座席の移動は、いびきに対してクレームを入れた際に提案される可能性が高い対応策で、いびきをかく人から物理的に離れることで、音へのストレスを軽減できます。
耳栓やアイマスクの提案
いびきで眠れない場合や集中力が途切れてしまうといった問題がある場合は、快適に過ごせるように耳栓やアイマスク等を提供してくれる可能性があります。
特に、空席がなく座席移動が難しい場合はアイテムを提供する形での対応が多いです。
相手への注意
必要に応じて、いびきをかいている人に配慮をお願いする場合もあります。
ただし、いびきは本人の意識で制御できる問題ではないため、直接の注意は相手のプライバシーへの配慮から稀にしか行われません。
客室乗務員がやらないからといって、自分で起こして注意するようなことはトラブルの火種になるためやめましょう。
飛行機でいびきにクレームを入れるべきタイミング
いびきは健康上の問題や疲れなど、本人の意志とは無関係に起こるため、クレームを入れても対応が難しいとされています。
ただ、以下のような状況において、いびきが原因で明らかに睡眠や快適さが妨害されている場合はクレームを検討しても良いタイミングです。
夜間フライト
日没から日の出の時間帯にかけての夜間フライトでは、いびきによるストレスが特に高まることがあります。
長時間の睡眠妨害は心身の健康に影響を及ぼす可能性があるため、いびきに対してクレームを言うと何らかの対応を期待しやすいです。
長距離フライト
長距離フライトの場合も、クレームを言うべきタイミングです。
長時間の移動中にストレスを溜めないためにも、早めに対応を依頼しましょう。
客室乗務員が近くにいるとき
スムーズに対応を受けるため、乗務員が近くを通った際に相談しましょう。
特にフライトの早い段階で申し出ると、対応がスムーズになる可能性が高まります。
飛行機でいびきへのクレームが通りにくいケース
いびきは健康上の問題や習慣であることが多く、すべてのケースで解決が保証されるわけではありません。
特に、他の座席が空いていない場合は座席変更が難しく、耳栓などの簡易対策で対応する必要があることに注意しましょう。
また、短距離フライトの場合も客室乗務員が迅速に対応する時間が限られており、クレームに対する対応が限られることがあります。
トラブルを未然に防ぐための対策
飛行中のいびきは対応が難しい問題で、相手を起こして直接注意するケースは稀です。
そのため、基本的には自分でできる対策を行い、ストレスを軽減するのが最善策となります。
いびきは故意で起こるものではないため対応が難しいという背景を理解し、客室乗務員を非難せずに解決策を探るのがベストです。
睡眠時無呼吸症候群などの病気がいびきの原因の場合もあるため、直接相手を注意するのもやめましょう。
まとめ
飛行機内でいびきがうるさい場合、クレームを入れることは可能です。
ただし、感情的に伝えると自分が迷惑客になってしまうため、丁寧な口調で状況を伝えることを心がけてください。
また、いびきは対応が難しい問題なので、飛行機に乗る際は耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを持参するなど、自分でできる対策を講じることも大切です。