国内、国外からも人気が高い札幌市ですが、車を使わなくても電車でアクティビティや温泉、絶品グルメを楽しめるスポットがたくさんあります。
本記事では、札幌から電車で行ける日帰り旅行におすすめの観光地を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

小樽エリア
小樽エリアは札幌市と隣接しており電車で1時間ほどで行けるところも多いため、気軽に日帰り観光ができます。
とくに小樽市は港があるので、旅客船が立ち寄ることもあり、国内だけではなく海外の観光客からも人気のエリアです。
こちらでは小樽エリアのなかでも人気の小樽市や余市町、仁木町について解説します。
小樽市
小樽市はJR札幌駅から「快速エアポート」で30分ほどで到着できるアクセスの良さと、自然やグルメでも有名なため、北海道旅行では札幌と一緒に観光できます。
人気の観光スポットは小樽運河で、1923年(大正12年)に完成してからは、北海道の発展に重要な役割を担っていました。
現在は運河の一部が埋め立てられ散策コースや、運河のクルーズ船を楽しめる観光スポットです。
そのほかおたる水族館も人気のスポットで、「自然に近い」というのが特徴で、館内の海獣公園では海を仕切っただけの豪快なプールでアザラシやトドが暮らしています。
さらに北一硝子や小樽オルゴール堂本館、小樽洋菓子舗ルタオなど歴史とグルメが楽しめる街です。
余市町
余市町は小樽駅から倶知安行きの電車で25分ほどのところにあり、海鮮やフルーツ、ワインやウイスキーが有名です。
余市駅の近くには新鮮な海鮮料理を提供しているお店のほか、ウイスキーの蒸留所や道の駅など観光名所もあります。
ニッカウヰスキーの余市蒸留所はJR余市駅から徒歩3分ほどのところにあり、蒸留所のガイドツアーも人気で、ウイスキーの製造方法やニッカの歴史を案内してくれます。
2010年代には数々のワイナリーが誕生したことで、日本有数の「ワインのまち」になり、海の幸だけではなくフルーツなど、たくさんの名産品が魅力の町です。
仁木町
仁木町は小樽駅から電車で30分ほどのところにあり、ウイスキーの蒸留所で有名な余市町の隣にあります。
さくらんぼの産地としても有名で、ぶどうやりんご、苺など様々な果物狩りを楽しめるほか、仁木駅の周辺には果物狩りを実施している農園がたくさんあるのも人気の理由です。
時期によって収穫できる果物を下記の図にまとめました。
果物 | 時期 |
さくらんぼ | 6月下旬〜8月上旬 |
ぶどう | 8月下旬〜10月中旬 |
りんご | 9月中旬〜10月下旬 |
いちご | 5月中旬〜6月下旬 |
プルーン | 8月下旬〜10月上旬 |
ブルーベリー | 7月下旬〜8月中旬 |
なし | 10月上旬〜10月中旬 |
プラム | 8月上旬〜9月上旬 |
時期によって異なる果物が味わえるのも仁木町の魅力です。
倶知安・ニセコ町エリア
倶知安町とニセコ町は虻田郡にある観光地で、札幌から小樽駅で乗り換えると2時間ほどで行けます。
ウィンタースポーツとしても有名ですが、ほかにもレジャーや温泉など季節を問わず楽しめるのも倶知安とニセコ町エリアの特徴です。
倶知安町
倶知安町は札幌から電車で片道2時間ほどのところにあります。
倶知安駅の観光名所は徒歩15分のほどにある「三島さんの芝桜庭園」が人気で、倶知安町在住の三島さんが一般開放している自宅の庭園です。
約4,000㎡の花壇に赤やピンク、紫などの花々が咲いており、満開時の5月下旬〜6月上旬頃にはたくさんの観光客が訪れます。
さらにJR倶知安駅からタクシーで10分ほどのところに「羊蹄姿見池」があり、羊蹄山から湧き出た水が溜まってできた全長130メートルほどの池です。
近くには湧水の給水スポットもあり、自然が楽しめるエリアとしても人気があります。
ニセコ町
ニセコ町は札幌から電車で片道2時間半ほどのところにあるスキー場が人気の町です。
期間限定で札幌駅から「特急ニセコ号」が例年秋ごろに運転されており、石狩湾や羊蹄山山の景色もゆっくり楽しめます。
駅周辺では徒歩5分ほどに「北海道ライオンアドベンチャー」があり、夏には気球やラフティングができ、冬にはスノーモービルやスノーラフティングなど1年を通してレジャーを満喫できます。
さらに温泉施設があるため、日帰り観光できるのもニセコ町の魅力です。
※特急ニセコ号は期間限定のため、日程はJR北海道のホームページで確認してください。
千歳・苫小牧エリア
千歳市と苫小牧市は札幌と新千歳空港から近いため、アクセスが良いエリアとしても人気があるベッドタウンです。
恵まれた自然に交通の利便性などが充実した町なので、札幌から日帰り観光を計画している方はぜひ参考にしてみてください。
千歳市
千歳市は札幌からもアクセスが良く快速列車で40分ほどで行ける町です。
新千歳空港も近くにあり、なかでも支笏湖は人気の観光地で、新千歳空港からバスで40分ほどのところにあります。
日本でも有数の水質を誇るため、快晴の日には水が光に照らされ「支笏湖ブルー」といわれるほど、自然豊かな観光スポットです。
雄大な自然を楽しみながらカヌーやカヤックなどアクティビティを楽しめるほか、近くには支笏湖温泉もあり、札幌から日帰りでも充分満喫できます。
さらに支笏湖のヒメマス「支笏湖チップ」を味わえるお食事処もあり、グルメも楽しめる名所です。
苫小牧市
苫小牧市は札幌から電車で1時間ほどのところにあり、北海道北の玄関口「苫小牧港」と、空の玄関口「新千歳空港」があるため、交通アクセスが良い都市です。
おすすめの観光地はノーザンホースパークで、80頭ほどの馬が暮らしており、馬とのふれあいのほか、広い敷地内でアクティビティが楽しめます。
夏にはセグウェイツアーやサイクリング、冬にはミニスノーモービルやスノーラフティングの体験もできるため、季節を問わず自然が満喫できる観光スポットです。
さらにガーデンレストランや、自家製のケーキやパンが味わえるカフェもあるため、遊びだけではなくグルメも堪能できます。
洞爺・登別エリア
北海道のなかでも人気の温泉地としても有名な洞爺、登別エリアですが、札幌からも特急列車で行けるため、宿泊だけではなく日帰り観光も楽しめます。
温泉めぐりを計画している方はぜひ参考にしてみてください。
登別市
登別市は札幌駅から特急で1時間半ほどで到着できる観光スポットです。
北海道のなかでも有数の登別温泉があり、登別駅からタクシーで15分ほどのところにあります。
10種類の泉質が湧き出ているのが特徴で、硫黄泉や食塩泉、重曹泉など様々な泉質が楽しめるのも人気の理由です。
さらにJR登別駅から徒歩10分のところには登別マリンパークニクスがあり、約400種類の生き物が展示されており、イルカのプールや高さ8mの水槽「クリスタルタワー」などがあります。
名物は銀河水槽で、1万匹のイワシがキラキラした姿をしながら泳いでおり、イワシの大群が銀河の星を連想させるようなパフォーマンスが楽しめます。
洞爺湖町
洞爺湖町は札幌から特急列車で2時間ほどで到着でき、JR洞爺駅からタクシーで10分のところにある、北海道の中でも有数の温泉街です。
宿泊や日帰り入浴で訪れる方もおり、洞爺駅からアクセスが良い場所としても人気があります。
さらに洞爺湖には4つの島を巡るツアーもあり、夏季限定で洞爺湖内の「大島」に下船して散策ができるほか、博物館やカフェなどの観光も楽しめます。
そのほか洞爺湖町には飲食店も多数あり、噴火湾や洞爺湖周辺の食材を使用したグルメも味わえるため、日帰りでも充分満喫できるのが魅力です。
旭川市
旭川市は札幌市に次いで人口が多い町のため「北海道第2の都市」ともいわれており、旭山動物園は旭川市のなかでも人気の観光スポットです。
動物本来の生態や動きを活かした展示方法のため、自然の姿に近い動物の動きや仕草が楽しめます。
なかでも大水槽と繋がっている円柱水槽では、上下に泳ぐアザラシを間近で見られるほか、360度見渡せる水中ドームがあり、ペンギンが空を飛んでいるように見える「ペンギン館」もおすすめです。
そのほか、ペンギンの餌やりなど楽しいイベントが多いのも旭山動物園の特徴といえます。
まとめ
本記事では札幌から電車で行ける観光スポットを紹介しました。
札幌から片道2時間以内の日帰り旅行で、温泉やグルメ、自然など楽しめる場所が多いのも北海道の特徴です。
季節で異なる北海道の景色をゆっくり楽しむのも電車旅の魅力ですので、お時間がある方はぜひ訪れてみてください。