広島市の「縮景園」は、静けさと美しさを兼ね備えた庭園として地元や観光客に親しまれる穴場スポット。
築成されたのは1620年(元和6年)で、途中で江戸時代の大火や原子爆弾などの影響を受けながらも復旧を繰り返し、2020年で築庭400年を迎えた歴史ある日本庭園です。
この記事では、縮景園の料金や滞在時間の目安、さらには混雑を避けるコツや楽しみ方のポイントを具体的に解説します。
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縮景園の基本情報
所在地 | 広島県広島市中区上幟町2-11 |
営業時間 | 午前9時~午後6時(季節により短縮される場合あり) |
休園日 | 12月29日~31日 |
縮景園の営業時間は時期によって異なります。
また、入園は16:30までとなっているため閉園時間よりも少し余裕を持って行きましょう。
入場料は?
一般 | 260円 |
高齢者(65歳以上) | 150円(※身分証提示が必要) |
小・中学生 | 100円 |
縮景園の入場料はとてもリーズナブルな設定になっています。
一般でも300円以下で入れるので、子連れでの散策もおすすめです。
縮景園を楽しむための所要時間
縮景園を訪れる際の滞在時間の目安は約1~2時間です。
庭園全体は広すぎず、気軽に巡れるため短時間の滞在でも十分楽しめます。
縮景園のおすすめ散策プラン
縮景園は見どころが多く、初めて行くときはどこを見ればいいか悩む人も多いです。
ここでは、縮景園で押さえておきたいスポットをメインに、おすすめ散策プランを紹介します。
跨虹橋(ここうきょう)
入口から園内中央に架かる反り橋で、「地上と天上を結ぶ虹」に例えられています。
池には鯉やカモがいて、餌やりも可能。
餌は入場券を買うところで購入できます。
祺福山(きふくざん)
橋を渡ると、祺福山が広がっています。
この山は、広島藩の5代藩主・浅野吉長が稲荷神社を創建した地として知られおり、藩内の平和と子孫の繁栄を願ってこの神社を建立したとの言い伝えも。
稲荷神社は原爆の影響で焼失してしまいましたが、御神体は饒津神社に移され、今でも大切に祀られています。
駐杖榻(ちゅうじょうとう)
祺福山の近くに位置する休憩所で、庭園の美しい景観を楽しめます。
長椅子があるので、景色を楽しみながら一息つきましょう。
白龍泉(はくりゅうせん)
滝と水の流れが白い竜のように見えることから名付けられた泉です。
透き通った水が流れていく様が美しく、時間を忘れて楽しめます。
名月亭(めいげつてい)
縮景園にある、風情ある数寄屋造りの茶室のひとつ。
基本的に一般公開はされていないので中には入れませんが、趣のある建物には一見の価値ありです。
御腰掛なば石
土佐の国から運ばれた石で、広島弁で「なば」は茸を意味します。
まるでキノコのような見た目が珍しく、もとはお殿様が座っていた椅子なのだとか。
お殿様気分で座ってみるのも楽しそうです。
夕照庵(せきしょうあん)
夕照庵は、かつて原爆で焼失したものを、1970年(昭和45年)に復元した茶室。
建物の面積は8㎡で、茅葺きの屋根が特徴的です。
超然居(ちょうぜんきょ)
園内最大の島にあり、人里を離れた静かな場所を表しています。
辺りがぐるりと見回せて、とても景色がいいスポットです。
季節によってガラリと景色が変わるのも見所のひとつ。
楊貴妃型石灯籠
優美な形状が特徴の石灯籠で、庭園の趣を深めています。
名前の由来は楊貴妃の冠に似ていることから来ているのだとか。
灌花井(かんかせい)
縮景園にある灌花井は、江戸藩邸から広島に持ち帰られた井戸枠と石橋が特徴です。
これらは最後の藩主である浅野長勲(ながこと)によって移されたもので、近くには柿葺(こけらぶき)に関する説明も設置されています。
縮景園で混雑を避けるコツ
縮景園を静かに楽しむには、以下の時間帯を狙うのがおすすめです。
平日の午前中は比較的空いている傾向があり、落ち着いて散策できる日が多いです。
閉園1時間前は園内が静まり、日が沈む時間帯ならではの雰囲気が楽しめます。
縮景園を訪れる際のポイント
ここでは、縮景園を訪れるときのポイントを2つ紹介します。
飲食についてのルール
縮景園内での飲食は可能ですが、ピクニックのような大々的な飲食は避けましょう。
特にベンチでのお弁当利用の場合は、周囲への配慮を忘れないことが重要です。
また、ゴミは必ず持ち帰るようにしてください。
季節によって景色が異なる
縮景園では、四季折々の風景が楽しめます。
どの季節に訪れるかで異なる魅力が体感できるため、時期を変えて何度も訪れるのもおすすめです。
まとめ
縮景園は、四季折々の美しい景観が楽しめる広島の歴史ある日本庭園です。
入場料は一般でも300円以下とリーズナブルで、約1~2時間もあれは庭園内を存分に堪能できます。
静かな時間を過ごすしたいなら、比較的人の少ない平日の午前中や夕方に訪れるのがおすすめ。
庭園内での飲食は可能ですが、周囲への配慮とゴミの持ち帰りが必要です。
また、季節ごとでも魅力が異なるため、何度か足を運んでみると新しい発見があるかもしれません。