新幹線で特大荷物スペースつき座席を予約したのに、いざ乗車したら自分が確保したはずのスペースが誰かに勝手に使われていた。
近年、こうしたトラブルが増え、その対応方法や対策が注目されています。
この記事では、なぜ「特大荷物スペース」が勝手に利用されてしまうのか、自分が巻き込まれたらどのように対応すればよいのかを徹底解説。
注意点を知っておけば、トラブルに巻き込まれても冷静に対処しやすくなりますよ。
新幹線の荷物置き場が「勝手に」使われる理由
新幹線の特大荷物置き場が勝手に使われるのは、主に以下のような原因があります。
詳しい内容は、以下で解説していきます。
予約が必須だと知らないから
特大荷物スペースまたは特大荷物コーナーの利用は、専用座席の予約が必須です。
しかし、旅慣れていない乗客やシステムを知らない利用者の中には予約が必要だと知らず、誰でも荷物を置ける場所と誤解してしまうケースもあります。
また、座席番号や車両間違い、他の乗客が単純な勘違いで荷物を置いてしまうこともあるようです。
手数料を免れるため
新幹線に3辺の合計が160cm以上の荷物を持ち込むには、特大荷物スペースつき座席または特大荷物コーナーつき座席の予約が必要です。
予約なしで荷物を持ち込んだ場合、手数料として1,000円が発生する決まりなのですが、コスト回避を狙ってスペースの不正利用を試みるケースもあります。
荷物が置かれていないから
「特大荷物スペースつき座席」を予約したものの、何らかの理由で実際には大きな荷物がない場合もあるでしょう。
このようなケースでは、周囲の乗客が「空いているなら使っていいのでは?」と誤認してしまうことがあります。
荷物がないからといって自由利用を認めてしまうと、後からトラブルが生じる可能性があるため、不要でも自分の席周辺の権利は主張しましょう。
周囲から利用の申し出があれば、親切心で譲る場合でもあくまで自己判断で行い、万が一の混乱を防ぐために相手との会話や了承確認を丁寧にすることが大切です。
また、専用座席には限りがあるため、可能であれば事前に駅員に伝えて座席を調整できるか聞いてみるといいでしょう。
新幹線の特大荷物置き場が勝手に使われている場合の対応策と予防策
予約したはずの特大荷物置き場が使われていたら、基本的には個人での解決を目指さずに駅員に相談するのが最適です。
以下で、具体的な方法を解説します。
JR社員に相談する
新幹線の特大荷物スペースが勝手に使われている場合、まずはJRの乗務員へ相談しましょう。
特大荷物置き場は専用座席の予約が必須なので、乗務員は指定席券を確認して正当な利用者が誰かを判定できます。
他の乗客とのトラブルを避けるためにも、感情的にならず冷静に状況を伝えてください。
予約していることを伝える
特大荷物スペーストラブルの多くは、誤解や伝達不足から起こります。
もし誰かが勝手に荷物置き場を使っていたら、「すみません、ここ予約しているスペースなのですが」と丁寧に声をかけましょう。
相手がルールを知らなかった、または座席を誤解していた場合、素直に謝罪して荷物をどけてくれます。
一方、相手が荷物をどかそうとしない場合は、個人で解決しようとせず、駅員に相談するのが無難です。
新幹線特大荷物スペースに関するルール
新幹線の特大荷物置き場には、利用に関するルールが設けられています。
ここでは、基本的な使用方法について紹介します。
新幹線の特大荷物スペースは2人で利用できない
特大荷物スペースは、専用座席を予約した人でスペースを共有することになっています。
そのため、友人などとの旅行で誰か1人が席を予約してスペースを独占するという使い方は避けるべきです。
友人同士での旅などは、ついシェアすればいいやと考えがちですが、専用座席を予約した他の乗客とのトラブルに繋がる可能性もあるため、注意しましょう。
どちらにせよ、特大荷物の持ち込みには予約が必要なので、置き場が必要な場合は1人1座席の確保を心がけてください。
許容サイズを守る
「特大荷物コーナー」に収納可能な荷物のサイズは、以下のように決まりがあります。
サイズを超過する場合や、荷物を持ち上げられない場合は「特大荷物スペースつき座席」を予約しましょう。
「特大荷物スペース」には、3辺合計250cm以内までの荷物をおくことが可能です。
まとめ
新幹線の特大荷物置き場を使うには専用座席の予約が必要ですが、外国からの旅行客や新幹線慣れしていない人はルールを知らずに使ってしまうことがあります。
この場合、個人間のトラブルを避けるためにも駅員に相談して乗客との間に入ってもらうのが最もおすすめな解決策です。
特大荷物スペースは専用座席を予約した人同士でシェアする決まりがあるため、自分の荷物で埋めないなどの気配りも忘れないようにしてください。