突然の家族の不幸は、誰にでも予期せず起こるものです。
特に、旅行の直前におじいちゃんが亡くなった場合、「旅行をキャンセルすべきなのか、それとも行っても良いのか」と迷う人も多いのではないでしょうか。
本記事では、このような状況で取るべき行動や注意点について解説します。
この記事を読むことで、適切な判断ができ、周囲への配慮を欠かさずに行動できるようになります。
おじいちゃんが亡くなった場合の旅行の判断基準
おじいちゃんが亡くなった場合に旅行をどうするかは、葬儀のスケジュールや家族の意向などにも依存します。
以下では、考慮すべきポイントを解説するので、参考にしてください。
葬儀のスケジュール確認
おじいちゃんが亡くなった場合、最初に確認すべきは葬儀や通夜の日程です。
これらは家族や親戚が中心となって決定することが多いため、早めに相談して把握しましょう。
一般的に、喪に服す範囲は2親等までとされ、孫の立場であれば2親等にあたります。そのため、葬儀や通夜の日程と旅行が重なる場合は、旅行をキャンセルするのが基本です。
対して、 葬儀が1週間後に予定されている場合など、旅行日程と重ならない場合はキャンセルしなくても問題ないケースもあります。
ただし、身内が亡くなったときにどうすべきか?という感覚は人による部分もあるため、日程が被らない場合でも家族と相談するのが最善です。
宗派や家族の意向を考慮
浄土真宗や真言宗などの宗派によっても、喪中期間中の行動規範が異なる場合があります。
たとえば、浄土真宗では「亡くなった後に故人を偲ぶ行動を大切にする」という考えが重視されることがあります。
旅行を予定通り行うかどうかは、宗派や家族の意向を最優先にしましょう。
旅行をキャンセルするべきかのチェックポイント
旅行をキャンセルするかどうかは、次のようなポイントを考慮して判断しましょう。
周囲から不謹慎と思われることが心地悪いと感じるなら、キャンセルの方向で動く方が無難です。
旅行をキャンセルする場合の対処法
旅行をキャンセルすると、キャンセル料が発生することがあります。
以下では、旅行のキャンセル費用を最小限に抑えるポイントや、同行者への対応について解説します。
旅行キャンセルの費用を最小限に抑える
JTBや楽天トラベルなどで予約した場合、キャンセル料が発生する期限が明示されています。
キャンセル無料の期間内であれば、すぐに対応することで料金負担なしでの対応が可能です。
もし、キャンセル料が発生する場合でも、旅行保険に加入していた場合はキャンセル費用が補償されることがあります。
多くの保険プランでは「身内の不幸」が適用条件に含まれているため、契約内容を確認し、必要に応じて保険会社に連絡してください。
また、旅行保険への加入がなくても、旅行保険付きのクレジットカードで旅費を支払った場合はキャンセル料が負担される可能性も。
その場合は、カード会社にも問い合わせると良いでしょう。
同行者に迷惑をかけないための配慮
同行者がいる旅行の場合、自分が参加できなくなった際の代替案を提案するのがマナーです。
たとえば、自分の代わりに他の人を誘うことを提案したり、参加できなくなった理由を正直に説明するようにしましょう。
喪中旅行を続ける場合の注意点
旅行を継続すると決めた場合は、周囲から「非常識」だと思われないためにも旅先での言動に注意しましょう。
ここでは、特に注意したい行動について紹介します。
SNS投稿を控える
旅行中に写真や楽しそうな様子を投稿するのは避けたほうが良いでしょう。
不謹慎だと感じる人もいるため、旅行の思い出は自分の心に留めておくか、投稿する場合は葬儀後にするのが望ましいです。
旅行先での過ごし方に注意
旅行中は派手な行動や大声で騒ぐような行為は避け、静かに過ごすことを心がけましょう。
また、家族に現状をこまめに報告することで「状況を気にかけてくれている」という信頼感を与えられます。
また、不幸の最中では急遽予定が変更になったり、助けが必要になる場面も多いので、常に連絡が取れるようにしておくことが大切です。
礼服を持参する
旅行中におじいちゃんの葬儀や通夜の日程が決まる場合に備えて、礼服を持参しておくと安心です。
特に、近距離であれば旅行の途中で葬儀に参列するという選択肢を確保できます。
まとめ
おじいちゃんが亡くなった場合の旅行対応は、家族との相談と日程確認を基に、適切に判断することが重要です。
旅行をキャンセルする場合でも、費用を最小限に抑える方法を活用し、同行者への配慮を忘れないようにしましょう。
旅行を続ける場合でも、不謹慎と受け取られないような行動を心がけると周囲からの顰蹙(ひんしゅく)を買いにくくなります。