旅行中に職場から電話がかかってくると、いっきに現実に引き戻されて休暇が台無しだと感じてしまいますよね。
やむを得ない緊急事態は仕方ないとして、休暇はしっかりと休むことに専念したいところ。
本記事では、旅行中に仕事の呼び出しをされるのを防ぐ方法について解説します。
旅行中に仕事の呼び出しが発生する理由
旅行中なのに、職場から仕事の呼び出しが発生する理由は以下のようなものが多いです。
特に、休暇だということを直属の上司など一部の人にしか伝えていないと、理解していない人が連絡をしてしまうことが多いです。
また、休暇に入る前の引き継ぎが不十分なのも呼び出しが入る原因になります。
旅行中の仕事の呼び出しには応じる必要がある？
労働基準法では、原則として休日や有給休暇中の労働義務はありません。
ですから、旅行中だからという理由で呼び出しを断っても法的な問題はないです。
しかし、以下の場合は、例外的に旅行中でも仕事の呼び出しに応じる義務が発生する可能性があるので注意しましょう。
まずは労働契約や就業規則を確認し、休暇中の呼び出しに応じる必要があるのかを確認しておくと安心です。
旅行中の仕事の呼び出しを防ぐ4つの対策
ここでは、旅行中の仕事の呼び出しを防ぐための対策について解説します。
事前の情報共有と引き継ぎを徹底する
旅行中の仕事の呼び出しを防ぐには、仕事関係の人全員にいつからいつまで休みなのかを情報共有しておくことが大切です。
上司だけでなく同僚、取引先やクライアントにも事前に連絡を入れておきましょう。
また、業務内容の引き継ぎもしっかりとしておくことがポイントです。
休暇中、自分の代わりにトラブル対応できる人の連絡先も共有しておくと呼び出しを防ぎやすくなります。
緊急時の連絡手段を制限する
旅行中は仕事用の電話やメールをオフにしておくのも有効です。
労働基準法では休日は労働義務がないと定められており、原則として会社からの連絡に対応する義務はありません。
職種や労働規定によっては、呼び出しに対応する義務が発生することもあります。
ただ、いくら労働義務がなくても緊急時にまったく連絡がつかない状態になるのは困るので、事前に上司や同僚と相談し、緊急時のみ使用する連絡手段を持っておくのがおすすめです。
この方法であれば、不要な連絡を避けつつ、本当に大切な連絡だけ受け取ることができます。
休日の呼び出しに関する職場のルールを確認
就業規則や労働契約書に「休日中の業務対応に関する規定」がどのように記載されているか確認しておくことも大切です。
例えば、休日中の業務対応について「事前の上司の承認が必要」といった規定がある場合、適切な手続きを経ていない呼び出しには応じる義務がない可能性があります。
就業規則や労働契約書を確認しておくことで、呼び出しに応じる必要性や、応じた場合の待遇について理解できるため、必ず目を通しておきましょう。
上司と交渉しておく
旅行前に、上司と交渉しておくのも呼び出しを防ぐための秘訣です。
特に、海外旅行中など、緊急連絡があってもすぐに対応するのが難しい場合は、事前に対処法を決めておくのがおすすめです。
さらに、「仕事が滞るなら、休暇を別の日にずらしたほうが良いですか？」と聞いて、「そこまでしなくていい」と言わせておくと呼び出しを予防しやすくなります。
旅行中の呼び出しの適切な断り方と対応例
旅行中の呼び出しを断りたいときは、以下のように伝えるのを心がけましょう。
海外にいる場合、時差を考慮して「日本時間の〇時～〇時なら確認可能」のように伝えると誤解が生じにくいです。
有給休暇中に会社に戻ってしまったら？
どうしても会社に戻らなければならないと発覚した場合、有給休暇はどのような扱いになるのでしょうか？
有給休暇中に会社から呼び出されて出勤した場合、有給休暇の扱いは 「取り消し」または「中断」 されるのが一般的です。
取り消しは、その日は有給休暇を使わなかったことにして、別の日に改めて取得すること。中断は、午前中は有給で午後は出勤扱いや、出勤してきた２時間のみ勤務時間として計算され、有給はその分減るなど、部分的に労働時間として扱う事です。
会社によっては、呼び出しに応じた時間分の「休日出勤手当」や「時間外手当」を支払うケースもあります。ただし、ルールが明確でない場合は、会社の就業規則や労務担当に確認するのがベストでしょう。
会社によって扱いが異なるので、 「有給の取り扱いをどうするのか」 をしっかり確認してくださいね。
旅行中に電話で呼び出されたときの切り替え方
旅行中に仕事の呼び出しを受けると、せっかくの休暇が中断され、気持ちの切り替えが難しく感じられることがあります。
モヤモヤを少しでも解消するためには、以下の方法を試してみてください。
深呼吸はリラックス効果があり、気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。
イライラやモヤモヤした気持ちがあるときは3秒かけて息を吸い、6秒かけてゆっくり吐くことを3～5回繰り返してみてください。
また、気持ちをメモアプリなどに書き殴ると思考が整理され、気分転換になりやすいです。
まとめ
旅行中に仕事の呼び出し電話を避けるには、事前の情報共有や徹底的な引き継ぎが大切です。
同僚やクライアント、取引先にも休暇に入ることを伝え、トラブル時に対応できる人の連絡先まで共有しておくと呼び出し電話を避けて旅行を最終日まで満喫しやすくなります。
職業柄、どうしても呼び出しに応じなければいけないケースが想定される場合は、事前に上司と相談して対応策を練っておくと安心です。
