世界遺産といえばタージ・マハルや自由の女神、パリのセーヌ河岸など、世界の様々な観光名所が浮かぶ人が多いのでは?
しかし日本にも沢山の世界遺産が存在します。日本で見つけることのできる歴史的な価値のある場所を巡ってみるのはいかがですか?
日本の世界遺産の魅力と重要性
世界遺産とは?
世界遺産は、ユネスコによって指定された文化遺産や自然遺産のことを指します。これらの遺産は、人類共通の価値を有しており、保護・保存されるべきものとされています。世界各地には、その地域の歴史や文化を反映した様々な世界遺産が存在しています。
以前は「文化遺産」と「自然遺産」に分けて登録基準がありましたが、今ではすべて同一の登録基準から選ばれています。ただし、区分については「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」があり、登録基準の満たしている範囲によって区分が異なります。
日本の世界遺産の数
現在、日本には20の文化遺産と5の自然遺産、合計25箇所の世界遺産が存在します。
残念なことに、日本の象徴である富士山は自然遺産には含まれていません。人の手が加わっていることや、ゴミ問題などによって、自然遺産の基準を満たすことが難しいと判断されたためです。しかし、富士山は古くより日本の信仰の対象とされてきたことや、多くの絵画・文学に影響を与えてきたことにより、文化遺産としての重要性が認められ、文化遺産として登録されています。
このように日本には多くの文化遺産・自然遺産があり、それらの価値などを予め知った上で訪れると、非常に有意義な体験が望めます。
日本の世界遺産
古都京都の文化財
京都市、宇治市、大津市にある17の神社や寺を含んだ文化遺産です。1994年に登録されました。
構成資産:賀茂別雷神社(上賀茂神社)、賀茂御祖神社(下鴨神社)、教王護国寺、清水寺、延暦寺、醍醐寺、仁和寺、平等院、宇治上神社、高山寺、西芳寺、天龍寺、鹿苑寺、慈照寺、龍安寺、本願寺、二条城
金閣寺(鹿苑寺)の歴史と文化的価値
金閣寺は、元々は貴族の別荘でしたが、室町時代の室町幕府将軍である足利義満に譲られました。建物は、三層の金箔で覆われた美しい姿が特徴ですが、実は1950年には一度消失しています。その後、1955年に再建され、大きな修理工事などを経て今の姿が残されています。
金閣寺の見どころと訪れるべき理由
金閣寺を訪れると、その美しい金色に輝く建物や風景に感動することでしょう。また、金閣寺周辺には、美しい庭園や静寂な雰囲気を楽しめる散策路があります。さらに、金閣寺は四季折々の風景が見られるため、春の桜や秋の紅葉の時期には多くの人々が訪れます。きっと皆さんも修学旅行などで一度は訪れているのではないでしょうか?
学生時代はただのお寺巡りですが、改めて文化的な価値や歴史を知ると、見え方が変わってきますよ。
厳島神社
厳島神社の神聖な場所と歴史的背景
厳島神社は広島県の宮島(厳島)に位置する神社で、日本屈指の観光名所です。1996年に世界遺産として登録されました。
厳島神社は、三人の神様が祭られており、航海や商売、勝負・必勝祈願のご利益があるとされています。
また海の中に立つ建物と鳥居は台風の多い日本では大きな損害を負ってしまいますが、その度に修復工事を行っています。これは自然災害を前提に建てられているからこそ、何度被害があっても復旧できているのでしょう。
厳島神社の魅力と美しい景観
厳島神社を訪れると、美しい景観が広がっていることに驚かされるでしょう。特に有名なのが、鳥居のある景観で、干潮時には鳥居を背景に写真を撮ることができます。また、厳島神社周辺には日本庭園や美しい木々が広がっており、四季折々の風景が楽しめます。さらに、厳島神社では様々な祭りや行事も行われており、その神聖さと神秘的な雰囲気に触れることができます。厳島神社は、日本の美しい自然と神聖な場所を堪能するために訪れる価値がある場所です。
姫路城
姫路城の建築スタイルと美しさ
姫路城は兵庫県姫路市にある城であり、白で統一された優美な姿から、「白鷺城」とも呼ばれています。日本屈指の美しい建築物で、1993年に日本では二番目に世界遺産として登録されました。
姫路城の漆喰はすべて天然素材のため、黒カビなどでよって段々と風化してしまいます。そのため2009年から約5年にわたる修理が行われ、漆喰が塗り替えられました。塗り替えられた姫路城の白さは、「しろすぎ」と言われるほど。青空に映えるその色は非常に美しく、威厳があります。
姫路城の防衛機能
姫路城は美しいだけでなく、その優れた防御機能にも注目するべきでしょう。非常に広い内堀や、沢山の屋敷や門、複雑な通路は実際に歩いてみると非常に攻略が難しいことに気づきます。とても高度な防衛機能ですが、実は一度も外から攻められたことは無かったりします。攻められないのが一番ではありますが、勿体ないような気がしてしまいますよね。是非攻め方を考えながら散策してみてはどうでしょうか。
中尊寺金色堂
平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―として、2011年に世界遺産に登録されたのは、岩手県平泉町にある、中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山 などです。
金色堂の工芸技術
2024年に建立900年を迎える中尊寺金色堂は、極楽浄土を表現しようと、当時の工芸技術が巧みに施された御堂です。金色堂の名前にふさわしい金箔の輝きに目を奪われるほか、夜光貝を用いた螺鈿細工や象牙、宝石なども使われています。また、建築当時の姿がそのまま残っているので、歴史を感じます。
建立900年 特別展「中尊寺金色堂」 2024年1月23日~4月14日まで 東京国立博物館
おわりに
日本にある世界遺産を紹介してきましたが、いかがでしょうか?文化的な価値などをよく知ってから訪れると、普段よりもずっと楽しめそうですよね。東京にお住まいの方は、実は上野にある国立西洋美術館の建物が文化遺産として登録されているので、訪れてみてください♪
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